筋トレの目的といえば筋肉を鍛えることです。
ですが実は、筋トレで強化されるのは筋肉だけではありません。
筋トレを続けると骨も強くすることができるのです。
筋トレで骨が強くなることで、骨がスカスカになって骨折しやすくなる「骨粗鬆症」の予防にも効果があります。
ではなぜ筋トレで骨を強くすることができるのか。
今回は筋トレで骨が強くなるメカニズムについて解説します。
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筋トレで骨が強くなる理由
骨を強くするにはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを摂取することが重要とよく言われます。
これはみなさんもよくご存じだと思います。
ですが実は、ミネラルをいくら摂ってもそれだけではダメなのです。
カルシウムなどのミネラルを効果的に骨に取り込むためには、筋トレによる刺激が必要になります。
筋トレやウォーキングをすると振動で骨に圧力がかかります。
骨に圧力をかけると、骨がマイナスの電位を帯びる「圧電効果」が起こり、プラスの電位を帯びたカルシウムが骨に定着しやすくなります。
これによって骨が強くなるというワケです。
また、筋トレによって分泌される成長ホルモンを介して生じるIGF-1(インスリン様成長因子)が骨を成長させてくれるとも言われています。
骨粗鬆症の予防に効果的
骨粗鬆症とは
骨粗鬆症とは骨形成速度よりも骨吸収速度が高いことにより骨に小さな穴が多発する症状を言います。
これによって骨がスカスカでもろくなり、軽く転んだり何かに体をぶつけてしまうだけでも骨折しやすくなります。
骨折の場所によっては歩けなくなったり寝たきりの状態になることすらある怖い症状です。
骨粗鬆症は加齢とともに進行するため高齢者に多く、特に女性に多いのが特徴です。
骨粗鬆症になる大きな原因は加齢のほかに運動不足による骨への刺激が少なくなることが挙げられます。
筋トレはこの骨への刺激という点で効果的なのです。
骨への刺激で骨密度アップ
先ほども書いたとおり、筋トレなどの運動で骨に刺激を与えることで骨密度がアップします。
骨密度がアップする=骨が強くなるということですから骨粗鬆症の予防に効果的だということです。
筋トレは若者だけがするものではなく、中高年の方こそ骨の健康のためにも筋トレをするべきなのです。
実際、厚生労働省のホームページにも、『骨粗鬆症を予防するためには、カルシウムの摂取と日光浴に加えて、ウォーキングや筋力トレーニングなど骨に刺激が加わる運動が推奨されます。』と書かれています。
厚生労働省が推奨するほど、筋トレには効果があるということです。
ウォーキングでは下半身の骨にしか刺激を与えることができませんが、ウエイトトレーニングなどの筋トレをおこなうことで腕などの上半身の骨も強くすることができます。
もちろん骨だけでなく、高齢者であっても筋トレによって筋肉も活性化します。
骨粗鬆症の予防のためにも筋肉を維持して健康的な生活を送るためにも筋トレは大切なのです。
ただし、骨粗鬆症予防に効果的だからといっていきなり強い筋トレをするのは危険です。
ウエイトトレーニングは筋肉や骨に大きな負荷がかかるからです。
自分のできる範囲で徐々に負荷を強めていくようにしましょう。
あくまで「自分のできるペース」でトレーニングすることがベストですよ。
また、骨折経験や腰痛などの関節痛がある場合は整形外科医に相談してから運動するようにしましょう。
まとめ
筋トレによって骨に刺激を与えることで骨が強くなり、骨粗鬆症の予防に効果的です。
骨が強くなければ健康な生活は送れません。
筋トレは若者だけのものではなく、中高年の方にもぜひおすすめします。
筋トレで筋肉と骨を鍛えていつまでも若々しい身体を保ちましょう。
ちなみに、筋トレの後はプロテインを飲んでタンパク質をしっかり補給するのが効果的ですよ。
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